「赤いゴーヤー」（2004年に写真集発刊）は、比嘉が写真活動を開始した琉球大学写真クラブ時代の1970〜1972年に撮影された写真群である。「復帰」を目前に控えた「沖縄の日常」を通学バスの車窓から、または日常生活の流れの中で、時にノーファインダーで写し取ったイメージの断片は、復帰直後に開催された「琉大写真クラブ展」（1972.6.23~6.25、琉球新報ホール）で約200点のキャビネサイズで展示されました。その後に8×10や半切サイズと幾度かプリントされ、2020年には東京都写真美術館のコレクションとしてその一部が収まった。本展では1970年代にプリントされたビンテージプリント50余点を展示します。